そろそろ日本に本帰国しようかと悩み始めたアオヤマです。
コロナは本当に大変なことになっているし、かといって8年暮らしたここから日本へ帰るとなると、持ち物ほぼ全部捨てることになるので、いるものいらないものの選別がまた難しい。
そうこう悩んでいたら、タイでは食料品や日用品を販売している以外の商業施設や娯楽施設などを閉鎖することが決まっていよいよ大変なことになってきたといったかんじです。
昨日まではお寺に行ったりしていただんですが、さすがに控えたほうが良さそうなムード。それから、タイでの保険は仕事をやめてから切れているので無保険状態。
コロナなんかにかかってしまうとかなりヤバそうです。喘息もちだし。
そういうわけで、なるべく自宅で過ごすことにしたんですが、さすがに8年間住んだ家。
娯楽には困りません。特に私は本を買うのが大好きで(読むのがではない・・・)買ったけど読んでない本が我が家にはたくさんあります。
いつかはわからないけど、帰国するってなったときにこの大部分は持って帰ることはできないので、この自宅で自主待機している間に読めるものは読んでしまおうという作戦です。
せっかくなので読んだ本をうっすらと紹介していくことにします。
もし、興味がある本があったら読んでみてください。
買ったけどまだ読んでない本を読破する
時間には限りがあるので、合わないと思ったら読むのをさっさと諦めることにします。
朝これを読むと決めて、その日のうちに読めなかったら次の本。
制限を設けないとダラダラずっと同じ本を読んでしまうので。
1冊目 美人に囲まれて よしもとばなな
チビラも二歳になった。子育てはなんとか無事に離陸し、安定軌道に乗せることができた気がする。そして猛然と、「小説を書こう」という気持ちが湧いてくる。価値観をはっきりさせる人生こそが大切だと強く思う。バカでがむしゃらで楽しいことを必死で追求する自分の姿を、そのまま息子に見せたいとも思う。子が育つと同時に私もまた、日々新たな気持ちで生まれ変わっていく――。
これが背表紙に書いてあった言葉。私はこの背表紙を読んで、主婦が小説を書く物語だと思ったんですが、そうではなく筆者のよしもとばななさんの日記でした。しかもなんと8冊目・・・
背表紙書いた人も、例えば「よしもとばなながおくる渾身のエッセイ!」とかなんとか書いてくれたら、小説じゃないんだなって分かるけど、これだけ読んで日記だって絶対気が付かないと思うんだよ。でも、いい。日記だって面白い本は面白いから。なんだけど、この本はなんというか本当に日記なんです。1月1日から3月31日までの3ヶ月間の毎日起こったことを書いてあるんだけど、とにかく登場人物が多くて、しかもその登場人物と筆者の関係が説明されないまま話(というか日記)が進んでいくんですけど、本当に誰が誰だかわからない。とりあえずチビラが息子らしいということはわかったんだけど、なっつとかひろちんことかすごくよく登場する男性でたぶんどちらかが旦那さん?がでて来るんだけど、これが初見の私にはこれが誰だったのかがよくわからない。あと、あまり意味なくちらっと「ごはんを食べに行きました」くらいののりで出てくるちょい役?の人もたくさんいるんだけど、もしかしたら後で何かしら重要な役で出てくるかもと思って一生懸命読むんだけど、なんの伏線でも重要な役でもないんですよ。なぜならこれは日記だから!だからその人が出てきた意味なんか考えてもしょうがないんですけど、ちょっと私には読みすすめることができなかった、1月15日でギブアップ。
ただ、8冊目から読み始めてしまった私にももちろん非はあると思うし、1冊目から読んだらすごく面白いかもしれない。でもだからといって過去作7冊分読むかと言われたら読めない。
アオヤマのお気に入り度 ★☆☆☆☆
2冊目 白いしるし 西加奈子
女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。触れるたび、募る想いに痛みは増して、夏目は笑えなくなった――。恋の終わりを知ることは、人を強くしてくれるのだろうか? ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説。
登場人物みんな闇が深い。この話に出てくる人はみんな人を好きになりすぎてどこかおかしくなってしまった人たちというか、みんなその恋に一途すぎると思う。主人公と主人公が好きな男の子以外のところで言うと、誰からも好かれる人気者の男友達が自分の元から去っていった恋人が残した猫とその子供たち20匹を大切に恋人のように扱っているという描写は作中でも見てはいけないものって表現されていたけど、実際に見ていない私が直視できなくなってしまった。怖いと思う反面、私の行き過ぎた猫好きがまわりからこんなふうに見えていないかが心配だ。私の場合は”恋人が置いていった猫”ではなくて猫全般に向けられるムツゴロウさん的な愛だけど、はたから見るとそんなことは区別がつかないだろうし。

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