綿矢りさの「勝手にふるえてろ」原作が最高に面白かった件

昨年『かわいそうだね?』を読んで綿矢りさにハマっています。
綿矢りさの本すごく面白いです。ハラハラするアドベンチャーでも意外な結末が待っているミステリーでもなくて、本当にどこかにありそうな日常を切り取った話が多いけど、すごく引き込まれる文章で、面白い表現がたくさんで。面白い本あった?って聞かれたらとりあえず綿矢りさの「かわいそうだね?」をオススメしていた1年でしたが、とうとう私のまわりの誰も読んでくれませんでした。私のプレゼンが悪いんでしょうか。

そんな綿矢りささんの映画「勝手にふるえてろ!」が日本で公開されているらしく、私がよく聞くTBSラジオライムスター歌丸のウィークエンド・シャッフルで今週取り上げられることに!私も映画見たい!!しかしここはタイランド。調べてないけどそんなリアルタイムで日本の映画なんて上映してないだろうし、私はムービーウォッチに参戦できない!悲しい!
宇多丸さん、きっと厳しく批評するんだろうと思うんですが、そんな時にせめて「違うから!原作は違うから!!」と通ぶった反論(私はバーナード嬢曰くの町田さわこを目指しているフシがある)ができるように原作を読んでおこうと思いました。

あらすじ

中学二年の時の同級生「イチ」にずっと片思いをしたままこれまでだれとも付き合わなかった26歳のOLが主人公。職場の同僚「二」が主人公に好意を寄せているのだが全くすきになれない。二からの告白を保留にしたままその後生活していた主人公だが、ある日うっかり死にかけたことをきっかけにもう一度イチと会いたいと思うようになり同窓会をひらいく。上京組という接点を利用して東京でまた集まる約束をすることに成功する。

特に面白かったのが、主人公がずる妊娠で会社を休む場面。同僚が自分が処女であることを社内で言い触れ回っている事が発覚してもうそんな人に囲まれて働く事が嫌になってしまい妊娠したとウソをつく(←処女なのに)。
冷静に考えて後々絶対にバレる嘘だから今まで誰ひとりとしてやったことないであろうずる妊娠。たぶん私も本読んでて主人公が会社に行きたくないからずる妊娠って突然ずる妊娠という手段をとったら、全くこの話が面白いとは思えなかったと思う。でも主人公が職場の同僚に激しく怒って、会社に行きたくなくなって、産休の申請フォームを家で記入したりして、バレたら仕事やめればいいやって開き直って、それでもやっぱり職場を目の前にするとただの遅刻にして謝って働こうかなと思ったけどそこでもういいやって思うことが起こって実際に産休申請してずる妊娠をとうとう成し遂げてしまったり。そういう過程を見ているとこの人がずる妊娠という突拍子もないことすることが理解できるしそれをすごく面白いと感じました

最終的にイチとか二とか呼んでいた人(どっちとは言っていない)を最後名前で読んだところでうわー!!!ってなった。
今年が始まってまだ3週間ほどしか経っていないけど、今年の読書ランキング上位に食い込んできそうな予感がする!!

なにか面白い本が読みたいって言う人、黙って綿矢りさの「勝手にふるえてろ」を読んでくれ!