タイと私と新型コロナ

1月の後半からニュースで耳にするようになった新型コロナウイルスは、日ごとに感染が拡大していき、死者も増えていった。それでもなんとなく自分とは遠い場所で起こっていることだと思えていたのはよく行く食堂のおばちゃんが「あんたはタイにいてラッキーだね。日本では感染が拡大しているみたいだけど、タイでは暑いからウイルスも流行らないって話だよ。だからあんたはタイにいて正解だよ」と毎日言っていたからだと思う。シンガポールでだってコロナは流行っているんだし、気温は関係ないんじゃないかな?という私の返事をろくに聞かないおばちゃんが明るくしてくれているのは、ある意味頼もしかった。

そんなおばちゃんが、「もう大変だ!」と焦り始めたのは、確か3月16日のことだった。それまで緩やかに増えていたタイの新型コロナ感染者数が一気に40人近く増えたのだ。3月6日に行われたムエタイの試合会場に感染者がいたみたいでそこから一気に広がったとか。私も食堂のおばちゃんやコンビニのお姉さんとの立ち話で得た知識なので定かではないんだけど、とにかく大変なことになっている。

そして、感染者の数が増加するだけではなくて、実際に私達の生活にも変化が起こり始めた。

今日からデパートなどの食品や日用品を販売しているスーパーやコンビニ以外の商業施設やスポーツジムやマッサージ屋などの娯楽施設が閉鎖された。

さらに、明日からは陸路の国境が封鎖されるそうで、ミャンマー人やラオス人が帰国するために国境や、国境まで行くバスが始発するターミナルに押し寄せているようで、それを報道する写真をTwitterで見かけて、その場にいることでウイルスに掛かる人がいそうで心配になった。

そして私はというと、8年過ごしたタイから日本へ戻ろうかとちょうど思っていたところだけど、8年も住んでいると、それなりに愛着はあるわけでズルズルとここに居続けてしまい、毎日いつ帰るのが正解なのだろうと考えている。

本帰国するには荷物の整理もしなくてはならないし、やっぱりかなり大荷物になるだろうし、そもそも私の住む県へのバンコクからの直行便が運休になっていて、中国か韓国かで乗り継ぎになるんだけど、できることならタイや日本よりもコロナの流行っている国にわざわざいきたくないというのもある。かといって東京や大阪に到着しても自分の地元まで公共機関を使うのは気が引けるし(というか、規制されてるかも)、となると親に車で迎えに来てもらうことになるけど、そっちのほうが恐ろしい。

コメント